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2007年02月17日(土) 00時00分

オート撤退で15億900万円清算朝日新聞

 県と川口市は16日、来年度限りで川口オート事業から撤退する県が、市に清算金として15億900万円を支払うことで合意したとそれぞれ発表した。来年4月から市が単独でオートを続ける。

 川口オートでは、県と市が年間各7開催(1開催8日間)している。しかし、赤字の競輪事業から同市を含む6市が撤退し、県が来年度から民間に委託して引き継ぐことになった。その代わり県はオート撤退に踏み切った。

 合意によると、県は08年3月末で撤退し、翌4月から市が引き継ぐ。清算金は売上額が08年度から4年間、各3%減少するなどとして算定した損失補償約12億5千万円や、従業員らの離職慰労金積み立て不足額などから計算した。

 川口オートの売上額は91年度は県営で528億円、市営で581億円だったが、05年度はともに158億円に落ち込んだ。収支は黒字という。

 市が年間6日間開催の競輪から撤退するため県へ支払う清算金は約3億1千万円。県営オートは56日間開催なのに県負担の清算金は約15億円だけになった。オートは黒字なので、損失補償の割合が低いという。

 オートは全国6場で開かれている。川口以外は収支が厳しく、船橋など3場は民間委託されている。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000702170001