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2007年02月17日(土) 12時03分

顧客の預金、277万円着服朝日新聞

 ◆興能信金支店長代理◆

 興能信用金庫(本店・能登町、安宅紀久郎理事長)は16日、内灘支店の支店長代理の男性(50)が、01年から5年間にわたり、顧客2人の預金計1758万円を不正流用し、277万円を着服していた、と発表した。発覚後に本人と親族が全額弁済したため、刑事告訴はしない方針。

 同信金によると、昨年12月、顧客の家族が通帳を確認したところ、身に覚えのない定期預金からの貸越金に気が付いた。同信金が調べたところ、支店長代理は金沢市の保古支店に勤務していた01年から、顧客の口座を無断で中途解約するなどの手口で不正流用を繰り返していたことが判明。「ローンなどの返済に充てた」と話しているという。

 同信金は顧客15万7千人に残高案内の文書を送り、ほかに不正流用がないかを確認したうえで処分を出す、としている。会見した安宅理事長は「ご迷惑とご心配をおかけし、深くおわびする。信頼の再構築を図っていきたい」と謝罪した。

http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000000702170005