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2007年02月17日(土) 00時00分

いすみ市がウミガメ保護条例制定へ朝日新聞

 ウミガメの産卵地を抱えるいすみ市が、ウミガメ保護条例を制定する方針を固めた。4月1日の施行を目指し、26日開会の市議会に提案する。県自然保護課は「県内初ではないか」としている。

 条例案では、市内の海岸でウミガメを見つけた場合、生死にかかわらず、「市への報告に努めなければならない」としている。徳島や福岡など県外市町の条例を参考にした。

 いすみ市内の砂浜では昨年、アカウミガメの上陸が21回、産卵が3回、それぞれ確認されている。条例案では、地球温暖化による海水温上昇なども考慮して、本来は生息域が南方のアオウミガメやタイマイ、その卵も保護の対象にしている。

 市によると、産卵場所の砂浜が、台風などで砂が流失したり、川からの流木がたまったりして産卵が減る傾向にあるという。卵の盗掘もあり、市はウミガメを「豊かな自然環境を構成する貴重な野生生物」と位置づけて保護を目指すという。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000702170003