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2007年02月17日(土) 21時30分

水俣病被害救済「遅れは人権侵害」九弁連が警告へ読売新聞

 九州弁護士会連合会は17日、「水俣病被害者救済の遅れは人権侵害」として、国と熊本、鹿児島両県、原因企業チッソ(本社・東京)に警告することを決めた。

 人権侵害に関する弁護士会の決定は3種類あり、警告は最も重い。同会は2005年、両県の水俣病被害者団体から人権救済の申し立てを受けていた。

 同会は、現行の認定基準は範囲が狭く、すべての被害者を救済できないとして、新たな救済制度の創設を国などに要請。さらに病像解明と潜在患者を把握するため、八代海沿岸での早急な健康調査の実施なども求める。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070217i513.htm