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2007年02月17日(土) 11時22分

「あるある」余波、阪急阪神にも 音楽事業の連携宙浮く朝日新聞

 関西テレビ放送が模索していた阪神電気鉄道との音楽事業での連携が、関テレのデータ捏造(ねつぞう)問題を機に宙に浮いていることが明らかになった。関テレの不祥事が、統合効果を目指す阪急阪神ホールディングスの事業計画にも、影を落とした格好だ。

 関テレ関係者が明らかにした。阪神の子会社がヒットチャートで世界的に知られる米音楽誌「ビルボード」と契約した総代理店事業で、連携を予定していた。

 今夏から東京、大阪、福岡でライブハウスを展開するほか、CDやDVD、音楽番組を制作する計画もあり、音楽番組のノウハウを持つ関テレとの連携が検討された。将来、阪神タイガースの人気を新たな収入につなげる連携構想もあった。

 だが、関テレ制作の「発掘!あるある大事典2」で、データ捏造が発覚。幹部が問題への対応に忙殺され連携協議は難しいため、事業は関テレ抜きで進む見通しだ。

 阪急阪神は関テレ株の19.10%を保有し、フジテレビジョン(19.85%)に次ぐ大株主。阪急の事実上の創始者である小林一三氏が設立の発起人代表に名を連ねたほか、一三氏の三男の米三氏が初代社長を務めた。

http://www.asahi.com/business/update/0217/021.html