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2007年02月16日(金) 00時44分

最高裁HP、判決閲覧制限部分を誤って“公開”読売新聞

 最高裁のホームページ(HP)に掲載された民事訴訟の判決文のうち、本来なら閲覧出来ない部分まで閲覧可能な状態になっていたことが15日、分かった。

 判決文を掲載した東京地裁は訴訟関係者に謝罪し、最高裁は全国の裁判所に再発防止策の徹底を呼びかけた。

 同地裁によると、最高裁のHPへの掲載作業は、判決を言い渡した各裁判所の担当部署が行っている。

 問題の判決文は、東京地裁が今月5日にHPに掲載した。判決文には、訴訟当事者から約20か所の閲覧制限が申し立てられており、同地裁の担当書記官はパソコンを使って閲覧制限部分を黒塗りにしたが、この黒塗りは、閲覧者が画面上で取り外すことが可能だった。6日にHPの閲覧者からの指摘で最高裁が判決文を削除するまで、約22時間にわたり、閲覧できる状態だったという。

 同地裁は、「不適切な処理で関係者に多大な迷惑をかけてしまったことは誠に遺憾で、深くおわびする」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070215i417.htm