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2007年02月16日(金) 00時00分

菅氏“引責”出馬も…党外人選マスコミにバレバレZAKZAK

 「候補者選考は、当事者の立場や妨害工作なども配慮して水面下で慎重に進めるのが常識なのに、民主党は何をやっているのか。政党の体をなしていない」。永田町関係者はこうあきれる。

 これまで、民主党の候補者選定では、マスコミの観測記事も含め、キャスターの筑紫哲也、久米宏、鳥越俊太郎の各氏、海江田万里前衆院議員、小宮山洋子衆院議員、蓮舫参院議員らの名前が浮上。だが、当事者が否定するなど思うように事が進んでいない。

 14日には朝日新聞が朝刊1面で、前宮城県知事で慶応大学教授の浅野史郎氏に出馬の打診をしたことを報じたが、浅野氏は当日のテレビ番組で否定的な見解を示す始末。

 党幹部は「浅野氏は世論の動向を見て決めることになるだろう」などと未練タラタラだが、都連が候補者選考の期限としている今月28日の都連パーティーまで残り約2週間。せっぱ詰まった状況に「参院選の前哨戦で無様な戦いはできない。やはり、東京民主党の顔である菅氏が出馬するしかいない」(都選出国会議員)といった声は拡大する一方だ。

 これに対し、菅氏は3選を狙う石原慎太郎知事との直接対決に怖じ気づいたわけではなかろうが、15日の記者会見で「私は出ない。小沢一郎代表のもとでの政権交代を目指すことに直接携わる仕事をやっていきたい」と述べ、待望論をかき消すのに躍起となっている。

 法政大学の五十嵐敬喜教授を中心とする市民グループが「浅野さんを東京都知事に出馬させる会(仮称)」を立ち上げ、近日中に出馬要請するというが、浅野氏は「菅氏が出ればいい」と語っており、菅氏が腹をくくらざるを得ない状況が整いつつある。

ZAKZAK 2007/02/16

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007021609.html