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2007年02月16日(金) 00時00分

6者前の米朝覚書、米大統領が「お墨付き」朝日新聞

 14日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、北朝鮮の核問題をめぐる1月の米朝ベルリン協議で金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官と合意した内容を記した1枚のメモをヒル米国務次官補がライス国務長官に渡し、ブッシュ大統領の了承も取りつけていた、と報じた。

 中東訪問後ベルリンに立ち寄ったライス長官はヒル次官補の報告を受け、ハドリー大統領補佐官とブッシュ大統領に相次いで電話。「これに沿ってことを進めるべきか」との問いに大統領はイエスと答えたという。

 ベルリンでは米朝双方が、6者協議の合意文書の土台となった覚書(メモランダム)を交わしていたことがわかっている。報道は、この覚書に米大統領がお墨付きを与えたことを示すとみられる。同紙は6者協議の合意が「北朝鮮への対話拡大を訴えたライス長官が政権内の主導権争いで勝利したことを意味する」と指摘した。

 ベルリン協議については、前回の6者協議が休会した昨年12月22日夜、米国側が北京以外での開催を打診。北朝鮮がベルリンを選んだという。

http://mytown.asahi.com/usa/news.php?k_id=49000000702170003