記事登録
2007年02月16日(金) 13時09分

横領容疑を全面的に否定、捜索受けたJR総連が反論読売新聞

 関連の財団法人の元理事長(71)らが約1億5000万円を着服したとして、警視庁公安部から業務上横領容疑で捜索を受けた「全日本鉄道労働組合総連合会」(JR総連)は16日、東京都内で記者会見を開き、「不当なでっちあげだ」などと容疑を全面的に否定した。

 記者会見したJR総連の四茂野(よもの)修副委員長は、関連の財団「日本鉄道福祉事業協会」の口座にあった約2億2000万円のうち約1億5000万円が、元理事長の個人口座に振り込まれたことなどを認める一方、この約1億5000万円は組合員の親睦(しんぼく)団体「さつき会」(2004年解散)に貸し付けたもので、さつき会が法人格を持たないため、便宜的に元理事長の口座に移したなどと説明した。

 その上で、四茂野副委員長は「この資金は、外貨や外債などで運用し、さつき会が解散した時までに財団に返済した。(横領は)全く事実ではない」などと強調した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070216ic04.htm