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2007年02月16日(金) 22時35分

水力発電データ改ざん 県内3カ所で不正朝日新聞

 関西電力が所有する148の水力発電所のうち146発電所で、データの改ざんなどがあった問題で、このうち県内では耳川発電所(美浜町)、市荒川発電所(永平寺町)、熊川発電所(若狭町)の3カ所で不正があったことがわかった。

 耳川、市荒川の両発電所では取水量と発電機出力、発電電力量のデータを改ざんし、無許可で取水。熊川発電所では無許可取水をしていた。

 取水量データの改ざんは、河川法に基づいて県や近畿地方整備局などの河川管理者から利用許可を得ている最大取水量を実際には超えているのに、コンピューターのプログラムの設定を変え、うその取水量を記録。国土交通省と河川管理者に虚偽報告していた。発電機出力と発電電力量についてもプログラム設定を変えて経済産業省に虚偽報告。無許可取水は、発電以外の水車の冷却や消火などに必要な水の取水許可を得ずに、無断で取水していたという。関電は昨年中にプログラムの設定を直し、近く取水許可申請も行うと、関係機関に説明したという。

http://mytown.asahi.com/fukui/news.php?k_id=19000000702160003