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2007年02月16日(金) 00時00分

青空文庫(あおぞらぶんこ)読売新聞


絵と文・唐沢なをき

 青空文庫とは誰でも無償で利用できる、インターネット上の電子図書館ですワン。1997年にオープンしたもので、現在は約6000作が収録されています。中心になっている作品は著作権が消滅したものと、著者が公開を許可したものです。たとえば、宮沢賢治、夏目漱石、太宰治などの作品が置いてあります。

 これらの作品は普段使っているウェブブラウザで読めます。それ以外にも好みのワープロソフトやテキストエディタも使えますし、文章を縦組みで表示して読むソフトなども出ています。作品をテキスト入力するのはすべてボランティア。ファイル作成のマニュアルを読むなど手順を踏めば誰でも参加できますワン。読んでいて入力ミスや誤変換などを見つけたら、サイトに報告して修正依頼も出来ます。みんなでデータを直しつつ、作り上げているものなんですな。

 無料で作品をダウンロードできるということもそうですが、テキストデータになっているというのが大きなメリットです。画面で読むもよし、プリントアウトして読むもよし。テキストを音声読み上げソフトに音読させて読むというか聞くことも出来ます。

 著作権切れ作品のテキストデータはサイトに明記されているルールに沿っていれば、有償無償を問わず、誰でも自由に再配布や複製が出来ます。これを使って、携帯や電子辞書でも読めるデータを販売するサービスもあります。そればかりでなく、データを印刷、製本して販売されているのを見たこともあります。これは少々先祖返りという感じですが、いろいろな選択肢があるのは良いことです。ワンワン。

 青空文庫のホームページは、こちらから。http://www.aozora.gr.jp/

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20070216nt01.htm