携帯電話の番号継続制度を「市場が活性化された」と評価するのは、ＫＤＤＩの小野寺正社長（５９、写真）。昨年１０月以降、制度を使って同社に契約変更する件数はＮＴＴドコモやソフトバンクを圧倒。ただ、「利用率は意外と低かった。独り勝ちとの言い方は必ずしも正しくない」と冷静だ。
ＫＤＤＩはヒット曲を丸ごと携帯電話端末に取り込めるサービスなどに力を入れ、若者を中心に支持を集めてきた。携帯３社間では番号継続制度を意識した競争が今後も続きそうだが、「短期的な施策をいくらやってもしかたがない。お客さまの満足度を上げる施策をきっちりやるしかない」と強調していた。
ZAKZAK 2007/02/15