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2007年02月15日(木) 00時00分

検出されてはならない大腸菌、出荷してならないのに出荷ZAKZAK

 ニチレイの子会社ニチレイフレッシュ(東京)は14日、関連会社の工場で製造したサケの生食用加工品の一部から昨年、食品衛生法上、検出されてはならない大腸菌群を検出しながら、工場長の判断で商品を出荷していたと発表した。

 この工場はニチレイフレッシュが100%出資する「まるいち加工」の小名浜工場(福島県いわき市)。ニチレイフレッシュは「多大な迷惑をかけ、深くおわびする」と謝罪。また「現在まで体調不良の問い合わせもない」とした上で、商品は既に消費されている可能性が高いが、残っているか確認中としている。

 同社などによると、対象の商品は昨年11月に製造した「スモークサーモン」と「オーシャンルビー(紅サケの生たたき)」。すしネタや総菜などの業務用で、同月から12月にかけて冷凍出荷された。

 今年2月、ニチレイのグループ企業内監査で、11月中に五回、大腸菌群を検出しながら計57ケース(計約680キロ)を出荷していたことが発覚した。

 小名浜工場は昨年10月からこの商品の製造を開始。新しい製造方法に不慣れで品質にばらつきがあり、ニチレイフレッシュは「少しでも歩留まりを上げるため出荷したとみられる」としている。

ZAKZAK 2007/02/15

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007021529.html