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2007年02月15日(木) 21時41分

裏金着服疑惑の大阪府職員、567万円を返還朝日新聞

 大阪府の環境農林水産部流通対策室で裏金約600万円が使途不明となっている問題で、私的流用の疑いをかけられている元総務担当者の男性職員が、府に567万円を返還していたことが分かった。職員は府に対し「個人的に着服はしていない。上司に相談せず無断で使った。使途は覚えていない」などと説明。府はこの職員の懲戒免職処分を検討している。

 職員は99年、前任者から裏金606万円を引き継いだが、03年の異動の際、後任者には2万円しか渡さなかった。職場のインターネット機器の整備や書籍購入などに36万円が支出されたことは確認されたが、残る約567万円が使途不明のままだ。職員は私的流用を否定しているが、府は無断で流用したとして弁済を要求。1月末に全額が返還されたという。

 府の調べではまた、この職員の前任者の時代にも裏金29万円の使途がわかっておらず、府は2月初め、前任者に全額を返還させた。

http://www.asahi.com/national/update/0215/OSK200702150074.html