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2007年02月15日(木) 12時04分

シャラポワさんがUNDPの親善大使に朝日新聞

 テニスの世界女王、マリア・シャラポワさん(19)が14日、国連開発計画(UNDP)の親善大使に就任した。シャラポワさんはチェルノブイリ原発事故の後遺症に苦しむ祖国ロシアとベラルーシ、ウクライナの八つの若者支援プロジェクトに、自身の基金から10万ドル(約1200万円)を寄付すると発表した。

国連開発計画(UNDP)の親善大使に就任したマリア・シャラポワさん(右から2二人目)=AP

 シャラポワさんの両親は、チェルノブイリ原発事故でベラルーシからシベリアに避難し、そこでシャラポワさんが生まれた。両親は事故の影響を恐れて、シャラポワさんが2歳の時にさらに黒海沿岸の町ソチへと移住したという。国連本部で行われた就任式で、シャラポワさんはこうした生い立ちに触れ、「私はチェルノブイリが原因で(故郷を)離れなければならなかった」と述べた。また「支援の第一歩に、家族がルーツを持つ地域に焦点を当てた。チェルノブイリ周辺の若者にとって、貧困とチャンスの不足が最も大きな脅威だ」と語った。

http://www.asahi.com/international/update/0215/010.html