記事登録
2007年02月15日(木) 11時48分

出会い系サイト、事件数最悪 18歳未満女性に被害集中朝日新聞

 昨年1年間に摘発された出会い系サイトに絡む事件の被害者は1387人に上り、03年9月の出会い系サイト規制法の施行以降で初めて増加に転じたことが15日、警察庁のまとめで分かった。このうちの約8割は、性的被害に遭った18歳未満の女性。依然として出会い系サイトが児童買春などの温床になっている実態が浮かんだ。

 被害者は02年の1517人がこれまでで最多。一昨年は1267人まで減少したが、昨年は120人の増加となった。

 事件数も昨年は1915件(前年比334件増)で、統計を取り始めた00年以降で最悪。このうち、児童買春・児童ポルノ法違反などの性的犯罪が1516件(同278件増)を占めており、こちらも過去最多だ。

 同規制法は、性的関係に誘う書き込みを禁じるほか、ネット事業者には18歳未満が利用出来ないことを明示する義務を負わせている。だが、施行後も18歳未満の被害者が約8割を占める状況は変わらず、昨年は被害者数も増加に転じたことから、同庁は「規制法の効果に陰りが出ている」とみている。

http://www.asahi.com/national/update/0215/TKY200702150181.html