すっきり街並みへ　荷さばきにルール（朝日新聞）

2007年02月15日(木) 00時00分

　路上にトラックを止めての「荷さばき」にルールを設け、吉祥寺にすっきりした街並みを取り戻そうと、１５日から２８日まで、東京都武蔵野市と地元商店街、輸送業者らが協力して実証実験をする。荷さばき駐車の時間や場所を限定する一方、共同配送などを試行し、効果を探る。

　吉祥寺は大規模店と地元商店街との「回遊性の高さ」が魅力だが、１日約２千台といわれる荷さばき駐車が買い物客の妨げになっている。このため市と地元商店街が昨年２月、トラック協会などと「吉祥寺共同集配システム検討委員会」をつくり、実験の準備を進めてきた。

　対象区域は、駅北口を中心とした約１０ヘクタール。五日市街道などの主要道で２４時間、荷さばき車両を駐停車禁止にするほか、商店街では荷さばき車両の通行を午前９時から２時間に限定する。

　一方で、共同の荷受所を２カ所設けて、中心街に入り込むトラックを減らす。荷物を持ち込めば、荷受所の運送業者が無料で店まで運ぶ仕組みだ。荷さばき用の無料駐車場も６カ所設け、台車などで店まで荷物を運んでもらうようにする。