記事登録
2007年02月15日(木) 00時00分

船橋にイノシシ出没/市が捕獲へ朝日新聞

船橋市内で06年10月から2頭のイノシシが目撃されている。当初は子どもの「ウリ坊」だったが、現在は推定体長80センチ、体重40キロに成長。巧妙にわなを避け、畑を荒らすなどしており、市は14日、内部に「捕獲会議」を立ち上げた。今月中に船橋猟友会の協力で別のわなを仕掛け、団地近くに「イノシシ注意」の看板を立てる。

 同市農水産課によると、イノシシが出没しているのは、主に畑の広がる同市高根町周辺の半径約1キロの地域。昨年10月に農家が子ども2頭を目撃。夜に穴を掘る姿や住民が置いたピザを食べる姿などがたびたび見られており、最近は1頭で行動しているという。

 県が船橋猟友会の協力で仕掛けたぬか入りの箱わなは効果なし。このため市は、春の農作業本格化を前に、正式に有害獣としての駆除を県に申請し、わなにかからない場合は、ねぐらから追い立てて捕まえる人海戦術をとることにした。

 イノシシを目撃した農業の男性(45)は「最初は犬かと思ったが、足跡が違った。畑を走り回ると作物が掘り返されてしまうので、春になる前に捕獲してほしい」と言う。

 同課は、飼われていたイノシシが逃げたか放置されたのではないかと見ており、「発見したら脅したり追いかけたりせず、農水産課に通報してほしい」と話している。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000702150001