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2007年02月14日(水) 00時00分

答えは受験票の中にあり…試験で出題ミス朝日新聞

 県教委は13日、県立磯辺高校(千葉市)の特色化選抜で、受験票に載っている漢字を誤って出題するミスがあった、と発表した。問題は「全日制課程」の「課」の漢字を問うもの。ただ、受験生は全員が全日制課程で、受験票には漢字で「全日制課程」と「答え」が記載されていた。同校は受験生全員を正解扱いにしたという。

 出題ミスがあったのは、6日にあった特色化選抜・独自問題の国語の試験。「全日制カ程の高校に入ります。」という文章の「カ」にあてはまる漢字を選択肢から選ぶ問題だった。

 ただ、全受験生の机の右上に置かれた受験票には顔写真や氏名などとともに、選抜方法を示す「全日制課程」との漢字が記載されていた。試験が始まって約10分後、試験監督をしていた同校の教諭がミスに気づき、試験終了後に校長に報告した。

 同校は「受験票に答えがあることに気づいた生徒もいれば、そうでない生徒もいる。不適切だった」として、受験生全員を正解にすることにした。受験生側からの指摘はないという。この問題は同校の国語の教諭が作成。その後、複数の教諭で誤りがないかを十数回チェックしたという。

 県教委によると、特色化選抜での出題ミスは他にも、県立薬園台高校(船橋市)の理科・英語で3問、市立千葉高校(千葉市)の社会で1問、あった。両校は受験生全員を正解にした。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000702140002