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2007年02月14日(水) 00時00分

また免職「終結宣言無理」朝日新聞

  議会調査委 報告し審議終了

 京都市職員による相次ぐ不祥事を受けて設置された市議会の調査特別委員会が13日あり、これまで判明した不祥事の調査結果などが報告された。同委員会の審議は今回が最後の予定で、2月議会最終日の3月13日に議長あてに報告書を出す。しかし、この日も新たに4人の懲戒免職者が出るなど、不祥事は後を絶たず、委員からは「終結宣言は到底出せない」という声が上がった。

 《動物の死体収集手数料着服》市民美化センターでの犬や猫の死体収集にからみ、これまでに計6人の職員が懲戒免職になった。市は03年度以降の死体処理3万7296件を調査。うち955件、439万3千円分で横領があったと報告した。02年度以前の分は書類が保存されておらず、関係者への聞き取りでも横領の事実は確認できなかったとした。現金取り扱いが収集現場の職員に一任されていたことなどを「最大の原因」と結論づけた。

 《給食用材料の過剰発注》市営船岡乳児保育所で起き、調理師ら2人が13日懲戒免職になった。2人の「余った材料は捨てた」という供述内容と、持ち帰りの事実は確認できなかったという調査結果が報告されたが、委員からは「だれが信じるのか」などと厳しい意見が相次ぎ、明石隆夫服務監も「(持ち帰りがあったと)推認せざるを得ない」と述べた。

 《親睦(しんぼく)会費の紛失》1月に市財産管理課で職員から集めた会費約5万円が一時なくなっていたことが判明。関係職員には「匿名でもいいので返金して欲しい」という通知が回り、後日、金の入った封筒が届けられたという。委員の一人は「返せば不問という心理があったはず。隠蔽(いんぺい)体質の表れで、徹底して追及しなければならない」と主張した。星川茂一副市長は「(事態を)重く踏まえ、不祥事対策を進めたい」と話した。

    ◇

 京都市議会は13日、2月定例議会の日程を20日から3月13日までの22日間と決めた。一般質問は26、27の両日。

http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000000702140003