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2007年02月14日(水) 15時10分

パチンコ情報提供会社の梁山泊捜索 株価操作容疑 大阪朝日新聞

 パチンコ攻略法などの情報提供会社「梁山泊」(大阪市西区)の元幹部らが、大証ヘラクレス上場の情報通信サービス会社の株の仮装売買を繰り返して株価を操作していた疑いが強まり、大阪府警と証券取引等監視委員会は14日午後、証券取引法違反(相場操縦)の容疑で梁山泊本社など関係先数10カ所の家宅捜索を始めた。

 家宅捜索を受けているのは、梁山泊本社のほか、同社の関連会社(大阪市西区)や、株売買の名義人だった北海道内や都内の個人宅。山口組系暴力団幹部も含まれている。株価が操作された疑いが持たれているのは情報通信サービス会社「ビーマップ」(東京都文京区)の株。

 大阪府警などの調べでは、梁山泊の元幹部は、一般投資家にビーマップ株の取引が活発なように誤解させて取引に誘い込むために、05年初めごろ、同社関連会社の社員らと共謀して、複数の法人名義や数十人の個人名義で同社株の売買を繰り返し、株価を操作した疑い。ビーマップ株は04年末ごろまでは、1日数百株台の出来高だったが、05年3月上旬には1日4千株を超えるほど取引が活発化し、株価も約10万円から30万円台に跳ね上がった。

 府警などは元幹部らが出来高を多く見せかけて株価をつり上げ、持ち株を高値で売り抜けようとしたとみて、押収資料の分析を進め、容疑を裏付ける。

 梁山泊はパチンコやパチスロの攻略法の情報を提供する会員制サービスや攻略本の出版などを手がけ、帝国データバンクによると、06年5月期の売上高は約63億1600万円。

http://www.asahi.com/national/update/0214/TKY200702140235.html