——どういう経緯で、聴覚障害者からお金を集めるようになったのか。
「実兄が聴覚障害者だったため、幼いころから手話を使っていた。もともと障害者の知り合いが多かったが、詐欺に遭う人もいた。『小林に預ければ大丈夫だ』といううわさが広がり、勝手にお金が集まるようになった。むしろ、障害者のお金を守ってあげているつもりだった」
——出資を募っていたのではないのか。
「施設を造って欲しいという要望もあったし、障害者のサークル活動のための費用も必要だった」
——福祉機器販売、老人ホームの事業で配当すると約束しているが。
「ただでは預かれない。年利6%と言った。障害者の日用品の販売、老人ホームの運営で配当するつもりだったが、老人ホームの入手、改修に費用がかかってしまった。老人ホームは入居者が定数の4分の1しか集まらなかった」
——自転車操業的に運営費や借金返済に回し、返還不可能なのにお金を集めていたのではないか。
「余裕はなかったが、別の医療法人との提携話もあったし、好転すると思っていた。何とかして返したいと思っている」
http://www.asahi.com/national/update/0214/TKY200702140176.html