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2007年02月14日(水) 05時58分

民主が浅野・前宮城県知事に立候補打診 東京都知事選朝日新聞

 今春の東京都知事選で、民主党が前宮城県知事で慶応大教授の浅野史郎氏(59)に立候補を打診していたことが分かった。浅野氏は朝日新聞の取材に、立候補するかどうかを明らかにしていないが、同党は浅野氏が決断すれば全面支援する考え。都知事選には、現職の石原慎太郎氏(74)が3選を目指して立候補する考えを表明し、自民党が推薦を決めている。共産党も元足立区長の吉田万三氏(59)の推薦を決めている。

 民主党関係者によると、浅野氏は党外からの候補者として検討している最後の人物。すでに水面下で立候補を打診したという。この関係者は「打診した人からは『いい感触だった』と報告を受けている。断られたら、党内の国会議員らから候補者を出すことを検討しなくてはいけない」などと話した。

 別の党幹部は「浅野さんはリベラルで若く、石原知事とは、いい対比になる」と言い、本人に出馬の意思があるなら支援する考えを示した。

 民主党は昨年11月、都知事選での独自候補擁立を決めたが、立候補を打診したテレビキャスターらに断られ、人選が難航していた。

 同党都連は今月28日の政治資金パーティーまでに候補を決め、公表する考えだ。浅野氏が立候補要請を受諾した場合、党推薦とするか、実質的な支援にするかは未定という。

http://www.asahi.com/politics/update/0214/003.html