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2007年02月14日(水) 08時53分

京都市職員4人懲戒免 年度内終息道半ば読売新聞

 保育所での給食材料の過剰発注などで京都市が新たに職員4人を懲戒免職にした13日、市の幹部は、不祥事を審議する特別委員会で謝罪を繰り返した。4月に統一地方選があるため、特別委の開催はこの日が最後の見通し。市議からは「今年度中に終息宣言ができるのか」「対策は進んでいるのか」などと今後を不安視する質問が相次いだ。

 特別委では、過剰発注を巡り、市議が「普段何をチェックしていたのか。普通ならおかしいと思うはず」と指摘。西村京三保健福祉局長は「32か所の保育所を運営する中で経営感覚がずさんになっていた部分もあった」と謝罪した。

 また、「『余った食材を捨てた』と2人は言っているが本当か」との質問に対し、「(持ち帰るのを)見た人がおらず、灰色のまま置かざるを得ない」と話した。

 今年度末を目指す不祥事終息宣言の実現性についても質疑が集中。明石隆夫服務監は、再発防止策・改革大綱が順調に進んでいることに触れ、「一定の条件整備が整ったが、いまも内部通報があるので、道半ばの思い」と答弁。

 星川茂一副市長は「一定の峠を越え、先が見え始めたのが昨年11月末ごろ。予断は許さないが、続発する状況を克服できる態勢ができつつある。今年度末が一つの節目になると思う」と強調した。

 私生活などで問題を抱えているとして、市がリストアップした要指導職員94人については、星川副市長は「改善された職員が多数いるが、経過観察が必要。現時点で何人いるかを精査し、近いうちに報告したい」と話した。

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 京都市立病院が庶務業務を巡り、労働者派遣法に違反する「偽装請負」をしていた問題で、西村保健福祉局長は13日の特別委員会で、「認識不足で法令に反し、京都労働局から是正指導を受けたことをきっちり受け止め、改善を図る」と謝罪した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news001.htm