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2007年02月14日(水) 00時00分

巨大コック像見守る洋食器店が100周年 ジャンボコック像が店の目印=台東区で 東京新聞

 台東区の「合羽橋道具街」南側入り口にある五階建てビルの屋上に、巨大なコックさんの胸像があり、町のランドマークになっている。ここは、「ニイミ洋食器店」(同区松が谷一)。ことし創業百周年を迎え、十三日から記念謝恩セールが始まった。最近はシャッターを閉じたままの店舗もみられる道具街だが、同店は「これを機に初心に帰り、お客さまへの感謝と、町の活性化のお役に立ちたい」と話している。 (丹治早智子)

 和洋中華の食器をはじめ、菓子機器、食品サンプルなど、飲食店向けの調理道具専門店街で知られる合羽橋道具街は、上野と浅草の中間にある。南北八百メートルの両側に約百七十店舗が並ぶ。明治末が発祥で、もとは問屋街からスタートした。

 その中でも老舗の「ニイミ」は一九〇七(明治四十)年、初代の新實吉五郎さんが古道具業からはじめた。大正初期には二代目社長、善一さんが「食の洋食化」に着目、現在の社名に変更。厨房(ちゅうぼう)用調理器具、ホール什(じゅう)器全般を扱う専門商社として発展させた。

 “ジャンボコック像”は現在のビルが建てられた際、「洋食器のイメージを伝える、特徴あるものを」と、三代目善三郎さんが提案し、構想から二年後の八二年に完成。二代目がモデルという。

 謝恩セールは十七日まで。グラス一個からコーヒーカップ、鍋、釜に至るまで、通常の卸値からさらに五%引きで販売。期間中、買い物客にはさらに、五月三十一日まで使用可能の割引券も進呈される。店に隣接するアウトレット広場では、店名にちなみ全品二百十三(ニイミ)円均一セールも行われている。

 問い合わせは、同店=(電)(3842)0213=へ。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070214/lcl_____tko_____003.shtml