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2007年02月13日(火) 20時36分

政府、豪大使通じ「プリンセス・マサコ」著者らに抗議読売新聞

 オーストラリア紙の元東京特派員の著書「プリンセス・マサコ」に事実誤認や侮蔑(ぶべつ)的な記述があるとして、政府は13日、在オーストラリア大使を通じて著者と出版社に抗議文を手渡したことを明らかにした。

 抗議文では、「(著書は)天皇、皇后両陛下をはじめ皇室の方々について、事実無根の極めて侮蔑的な記述がなされていたり、非礼な内容が記載されている」と指摘。「著者は皇室、宮内庁のみならず日本社会についてもゆがんだイメージで描いており、背景には著者の対日蔑視が存在する」とし、著者らに謝罪と適切な措置を要求している。

 一方、宮内庁もこれとは別に、著者と出版社に対し、渡辺允(まこと)侍従長名の抗議文を郵送。天皇陛下の公務について「負担のない形式的な出席ばかり」などとした記述について、「両陛下が40年にわたってハンセン病の問題に大きく関与してこられたことを全く無視」「社会福祉の分野全般にわたって、この47年、困難を抱えた人々をたゆみなく励まし、慰めてこられました」などと抗議した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070213i513.htm