記事登録
2007年02月12日(月) 00時00分

排気口はデザイン重視 リンナイ、設計変更後に事故 中日新聞

 ガス機器メーカー最大手「リンナイ」(名古屋市)の小型湯沸かし器による一酸化炭素(CO)中毒事故で、事故機種は旧モデルから見栄えを良くするために排気口の構造などを変更したものだったことが11日、分かった。

 9日に発表した事故5件のうち4件がこの機種で起きており、同社は設計上の変更が事故につながった可能性がないか、調査を始めた。

 この機種は、事故が起きた2機種のうち「RUS−5RX」。1991年7月から95年1月にかけて約82万台が生産された。

 旧モデルは「RUS−5N」で89年から約72万台が生産された。湯沸かし器の排気口を覆うフードが器具の外側についた形だった。リンナイは設計変更で、フードを湯沸かし器内に納め、全体の形状を丸形から角形に変えた。それに伴って吸気口の位置や数も変わったという。

 事故を起こしたもう1機種は「RUS−51BT」で、5RXと構造は基本的に同じだが、外形を丸形に戻した。この機種についても調査する。

 ◇問い合わせが6100件に

 リンナイは11日、同社製のガス湯沸かし器に関する全国からの問い合わせが10日から11日午後6時までの2日間で、6104件に達したと発表した。

 このうち一酸化炭素中毒事故を起こし、無料点検の対象としている2機種の利用客からは約半数の3042件だった。

 同社の窓口「お客様センター」はフリーダイヤル(0120)054321。24時間態勢で受け付ける。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070212/mng_____sya_____006.shtml