記事登録
2007年02月12日(月) 10時00分

小泉秘書 飯島勲 夕張市長選に「出馬宣言」日刊ゲンダイ

 借金地獄の夕張市は市議会議員も逃げつつある。定数18が9になり、現職市議で出馬の意向を表明しているのはわずか3人だ。市長の方も現職の後藤健二が及び腰で「再選は白紙」と言う。
「市議の給料は31万円から18万円にダウン。市長も86万円から26万円になりました。薄給もさることながらこの財政を立て直すのは至難の業で、誰も手を挙げない。このままでは市政は機能停止になりそうです」(地元事情通)
 夕張市長選は4月5日告示、22日投票だが、候補者がいなければ投票は延期。候補者の再募集となるが、それでも候補がいなければ再々募集と延々続くことになる。「そんな状態になったら私が出る」と飯島元秘書官が言うのである。
 本人の弁。
「3回募集しても候補者が出なければ立候補します。私は夕張市には行ったこともないが、政府は再チャレンジと言っているのに、霞が関の役人1万2000人も知らんぷりではあまりにも冷たい。だから、夕張市民が『飯島でもいい』と言うなら再建のお手伝いをしたいということです」
 しかし、ベラボーな借金をどうやって返し、市を再生するのか。
「アイデアがないわけではない。まず民間金融機関から借りている300億円を15年で返済するために、さまざまな企業の誘致を促し人口を増やす。さらに、横浜市くらいの規模の都市と合併させてもいい。夕張に保養施設や娯楽施設をつくって都会の人が来られるようにする方法だってある。全国からの支援が集まるようなシステムで再建することは可能なのです」
 夕張破綻は地方切り捨ての小泉改革の余波でもある。飯島市長が誕生するなら、竹中平蔵が市長になってもバチは当たるまい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070212-00000010-gen-ent