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2007年02月11日(日) 00時00分

相次ぐ自治体不祥事  原因・改善策探る 東京新聞

 地方自治問題などに研究や提言を行う特定非営利活動法人(NPO法人)「自治創造コンソーシアム」主催のシンポジウムが十日、江東区の清澄庭園で開かれた。テーマは「自治体改革は幻想か?−改革再興への道筋」。福島や和歌山、宮崎県の談合問題など昨年相次いだ自治体をめぐる不祥事について、問題の原因と改善の方向を議論した。

 「改革派知事」として知られる片山善博鳥取県知事や、公共事業の問題に詳しい五十嵐敬喜法政大教授らがパネリストとして参加した。

 片山知事は、談合の舞台となった大規模事業について「いずれも議会の承認を受けており、議会がチェック機能を果たせていないことが問題だ」と指摘。

 五十嵐教授は、「談合問題の追及も必要だが、そもそもその事業が、必要なのかも問わなくてはならない」と語った。市民参加の重要性についても話し合った。 (原昌志)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070211/lcl_____tko_____002.shtml