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2007年02月10日(土) 00時00分

米の英軍誤射映像あった 英紙暴露で提出へ朝日新聞

 イラク戦争が始まった直後の03年3月末、同国南部バスラ近郊で米軍攻撃機が英軍の車列を誤射し、英兵1人を死亡させた際の音声付きの映像が6日、英大衆紙サンに暴露された。「機密扱い」を理由に映像の存在を遺族側に否定してきた米英国防当局は一転、3月から再開される英兵の死因審問に証拠として提出することを認めた。ブレア英首相は7日、下院での党首討論で「遺族に苦痛を与えたことを深く後悔している」と死因究明の遅れをわびた。

 問題の映像は、米軍機2機の操縦士が標的を十分確認しないまま、車列を旧フセイン政権下のイラク軍と思い込み、2回にわたり攻撃を加えた際のやりとりが生々しく記録されていた。

 操縦士の一人は、攻撃で炎上する車両を見ながら、「逃げてるぜ」と歓喜の声をあげた。その直後、英軍への誤射により1人が死亡、1人が負傷したことが明らかになると「ちくしょう、これで刑務所送りだ」「気分悪いぜ」と吐き捨てた。

 攻撃で死亡した英陸軍のマティー・ハル伍長代理(当時25)の妻で、小学校教諭のスーザンさん(30)は7日付のサン紙のインタビューで、「操縦士たちがいとも簡単に夫を殺したと知り、打ちのめされた」と語った。映像の存在を再三にわたり否定してきた英国防省の姿勢を批判しつつ、検視官による死因審問での真相究明を求めた。

http://mytown.asahi.com/usa/news.php?k_id=49000000702100007