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2007年02月10日(土) 00時00分

ATMあわやスキミング被害 柏朝日新聞

 柏市豊四季のスーパーにある千葉興業銀行の無人の現金自動出入機(ATM)で8日、カード挿入口に機器が取り付けられ、横にはビデオカメラを仕込んだ造花が置かれる被害があった。機器は磁気データを読み取るスキミング機器、ビデオカメラは暗証番号を撮影するためのものと見られる。同行が9日に発表した。ただ、客が利用する前に、機器は液晶の画面上に脱落。利用客が不審に思って同行に通報したことから、発覚した。スキミング事件として柏署が捜査している。

 同行によると、ATMの防犯カメラには8日午前10時22分ごろ、男がカード挿入口に機器を取り付け、造花を置くようなしぐさをする姿が映っていたという。

 男が立ち去った約20分後、夫婦の利用客が来店。しかし、液晶の画面上に機器が転がっていたため、不審に思って同行が契約するATMサービスセンターに連絡。同センターが柏署に連絡した。

 夫婦がセンターに連絡をしている際、男が「どうしました?」と声をかけながらATMに近づき、機器を取って逃げたという。

 男が機器を取り付けてから夫婦が来店するまでの約20分。この間に、3人の客が同ATMを利用したが、3人とも預金通帳だった上、暗証番号の必要ない入金だったため、被害はなかったという。

 同行は8〜9日にかけ、419台ある同行のすべてのATMを調べたが、異常はなかったという。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000702100003