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2007年02月10日(土) 00時00分

高齢入居者死後 片づけ費用助成 東京新聞

 北区は、賃貸住宅の家主に対し、身寄りのない高齢の居住者が亡くなって、部屋の後片づけ費用が敷金で賄えない場合、三十万円を限度に助成する制度を、新年度から始める。高齢者に部屋を貸すのを家主が敬遠しがちであることから、安心して貸してもらうねらい。区によると、二十三区初の取り組みという。

 同区の高齢化率は23・3%で、二十三区内でもトップクラス。

 すでに区は、部屋を借りたい六十五歳以上の独居高齢者や障害者が申し込むと、登録物件から紹介する制度を一九八四年度から実施している。しかし登録件数が少なく、二〇〇五年度は八十九件の申し込みのうち、紹介できたのは二十一件。身寄りのない高齢者が亡くなると、荷物の片づけ費用を家主が負担せざるを得ない場合があることが一因に挙げられていた。

 区には、区の紹介で高齢者に登録物件を貸した場合、家主に謝礼を支払い、高齢者のために煙感知器や自動消火装置を設置する費用を補助する制度もある。新制度も、登録物件が対象。

■ ’07予算案

 北区 一般会計1265億5000万円(前年度当初比9・8%増)=9日発表


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070210/lcl_____tko_____001.shtml