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2007年02月10日(土) 00時00分

湯沸かし器事故 他社製も2人死亡 東京新聞

 リンナイ製湯沸かし器で二〇〇〇年以降、一酸化炭素(CO)中毒で三人が死亡するなどした事故をめぐり、ほかのメーカーでも二社の製品で二人が死亡するなど、同時期に少なくとも十一件の事故があり、二十人以上がCO中毒になっていたことが十日、経済産業省などの調査で分かった。 

 関係者によると、事故を起こしていたのは、判明しているだけで大手家電メーカーなど三社の製品。十一件のうち二件はメーカー名が不明だった。

 いずれもリンナイ製品と同じくガスの燃焼に室内の空気を利用し、排ガスを室内に戻す「開放式小型湯沸かし器」。リンナイの事故と同様、ほこりやすすが付着して不完全燃焼を起こしたり、換気が不十分だったケースが多いという。

 経産省もこれらの事故を、ガス会社からの報告で発生直後に把握していたが、使用方法に問題があった可能性が高いと判断し、公表していなかった。同省やメーカーによる利用者への注意喚起の在り方が、あらためて問われそうだ。

 死亡事故は、二〇〇〇年七月、北海道で家電メーカー製の湯沸かし器を使用していた一人が死亡。〇五年十二月には、東京都内で大手ガス器具メーカーの製品で一人が死亡した。

 この二社の製品は、不完全燃焼の防止装置が付いていない古いタイプだった。

 一方、防止装置付きの別のメーカーの製品でも〇五年に二件の事故が相次ぎ、計十一人がCO中毒になった。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070210/eve_____sya_____000.shtml