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2007年02月10日(土) 18時49分

銅線盗み換金、窃盗容疑などで9人逮捕朝日新聞

  集団で銅線を盗むなどしたとして、八代署は9日、男9人を窃盗や建造物侵入の疑いで逮捕したと発表した。盗品の大半は金属買い取り業者に売却されており、銅価格の高騰を動機として供述した男もいるという。全国で同様の事件が増えており、同署は「建築物の管理徹底を呼びかけ、模倣犯による被害を防ぎたい」としている。

  男9人は06年11月〜今月8日に逮捕され、いずれも容疑を認めているという。うち熊本市南高江1丁目、自営業下田逸喜被告(58)ら7人は窃盗罪などで起訴され、公判中。調べでは、下田被告らは06年4〜10月ごろ、八代市の旧工場や下水道工事現場、城南町の旧病院などに侵入、天井裏や配電盤などから銅線や動力線など計約80万円相当を盗んだ疑い。供述などから9人は共犯とみている。昨年4月ごろから同様の被害が約50件(計約500万円相当)あり、余罪を調べている。

  独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(川崎市)によると、04年1月に1トン約2423ドルだった銅資源の価格は、06年5月には1トン約8045ドルに高騰した。背景に中国の生産拡大に伴う需要増などが考えられるという。

http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000702100003