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2007年02月09日(金) 00時00分

豊かな発想培う『図画工作』に理解を 日本科学未来館であすシンポジウム 東京新聞

 子どもの大好きな図工の授業を増やそう−。授業時間が減らされたうえ、知識教育重視で軽んじられがちな「図画工作」の役割を見直し授業の拡大を目指して、教育関係者らが図工の魅力を訴えるシンポジウムを十日、江東区青海二の日本科学未来館で開く。

 メディアアーティストの藤幡正樹・東京芸大教授らでつくった「がんばれ!図工の時間フォーラム」の主催で、授業実践の成果の報告や教育学的再評価などを議論。芸術や科学、ものづくりへの豊かな想像力と学ぶ意欲をはぐくむ図工の必要性を、広く理解してもらうための今後の活動方針などを話し合う。教育現場から品川区の図工教諭瀧田節子さんが講演、教育学者や芸術家らの「応援メッセージ」などを披露する。

 同フォーラムは、子どもたちは図工が好きなのに、親などからは期待されていない現状に危機感を持った教育関係者が集まり昨年十月に発足。宮城、石川、埼玉県などで親子で図工を楽しんでもらうワークショップなどを実施する一方、授業時間を増やす署名運動を進めてきた。近く文部科学省へ署名を提出する。

 午後一時半−同五時半。入場無料。ゆりかもめテレコムセンター駅下車。申し込み・問い合わせは事務局のNPO学習環境デザイン工房=(電)(5842)5377=へ。 (鈴木賀津彦)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070209/lcl_____tko_____004.shtml