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2007年02月09日(金) 00時00分

「簡単に住民票取得」 代理人として請求朝日新聞

  障害者になりすまして不正に運転免許証を取得し、預金口座を開いて通帳をだまし取ったとされる詐欺事件で、詐欺罪などで逮捕、起訴された配管工星信寛(36)=横浜市旭区=、会社員鮫島剛(36)=同市緑区=の両被告が、約10人分名義を使って不正に運転免許証を取得していたことが緑署の調べで分かった。

  調べでは、星被告らは06年3月〜4月、市内の運転免許試験場で複数の名義で運転免許証を取得していたとされる。その際、事前に横浜市緑区役所などの窓口で、代理人として住民票の写しを受け取っていたという。

  運転免許証の取得には、本籍が記載された住民票が必要。星被告らは緑区内の障害者施設などから障害者の自宅まで尾行するなどして住所を確認し、ポストの郵便物などから氏名や年齢などを特定。その上で、緑区役所などで住民票の写しを代理人として請求していたという。

  星被告らは「車の名義変更をするためと言って、自分と障害者の住所と名前を書くだけで簡単に住民票が取れた」などと供述しているという。

  緑区役所戸籍課は、本籍が記載された住民票の写しについて、「本人か同一世帯の人の申請が原則。代理人が申請に来た場合は、本人からの委任状が必要だ」と説明。佐藤幸吉課長は「なぜ取得できたのか、捜査を待ちたい」としている。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000702090004