前市長が汚職で逮捕・起訴された成田市で、オンブズマン組織を作る動きが出ている。「市民活動が低調だったことも市政の腐敗を許した一因かもしれない」として、市民の有志らが１２日、県市民オンブズマン連絡会議の公開講座の中で、具体的な活動の方針などを話し合う予定だ。
同会議に登録しているのは千葉市や佐倉市、柏市など６カ所。ほか、数人で活動し、同会議には加入していない所もあるという。
成田市では市議会を傍聴したり市議に意見を言ったりするなど、個人的に活動していた人はいたが、組織はなかった。村越啓雄・県連絡会議幹事は「自治体に対するチェックが甘い土地柄なのではないか」とみる。
しかし、前市長の汚職事件をきっかけに、有志の市民たちから「組織的に市役所を監視していきたい」との声が上がったという。
１２日の県連絡会議の公開講座は「成田やその周辺でも市民の政治参加を活発にしてもらえればいい」が狙い。会場は市国際文化会館で、午後１時半から。県内のオンブズマンの活動報告もある。問い合わせは、県連絡会議事務局（電話０４３・４８５・５９９９）まで。
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