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2007年02月09日(金) 00時00分

自衛隊、秘密文書27件紛失 2000年度以降、大半公表せず 中日新聞

 陸海空3自衛隊で2000年度以降、管理ミスや盗難で秘密文書27件を紛失していたことが9日、分かった。陸自1件、海自4件の事案は公表したが、残り22件は公表していなかった。

 自衛隊では昨年以降、私物パソコンからの内部情報流出が相次ぎ、防衛省が再発防止策を進めているが、その一方でずさんな文書管理体制が明るみに出た。

 防衛省によると、秘密指定には秘密性の高いものから順に「機密」「極秘」「秘」があり、27件の大半は「秘」指定。残りは指定手続きをする前の文書だった。同省は具体的な内容は明らかにしていない。

 27件の内訳は陸自5件、海自11件、空自11件。陸自隊員が昨春、作成中の文書を入れたかばんを駅のコインロッカーから盗まれた事案のほか、誤って廃棄されたケースも。防衛省情報保全企画室は「情報管理の徹底を図っているが、問題がなくならないのは遺憾。より一層、指導を徹底したい」としている。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070209/eve_____sya_____011.shtml