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2007年02月09日(金) 00時00分

警視庁が証拠品4点紛失 渋谷の短大生殺害 中日新聞

 東京都渋谷区の短大生の妹(20)を自宅で殺害、遺体を切断したとして、兄の元予備校生武藤勇貴被告(21)が逮捕、起訴された事件で、警視庁捜査一課は9日、捜査本部が押収し、保管していた証拠品の木刀やのこぎりなど4点を紛失したと発表した。

 同課によると、証拠品は1月4日に現場から押収、捜査本部のある代々木署4階に保管していたもので、犯行に使った木刀や遺体の損壊に使用されたのこぎり、家族の運動靴やトレーナー。同7日に紛失に気付き、調査していた。

 証拠品は、本来は専用のロッカーに保管しなければならないが、4点の証拠品は鑑定を急ぐため、別個に証拠品係のデスクの近くの段ボール箱に入れていた。近くには捜査員が食べた弁当箱や、シュレッダーにかけた紙など他のごみも置かれていたため、捜査員が1月6日朝、誤ってごみと一緒に同署内のごみ集積所に捨ててしまった可能性が高いという。

 光真章捜査一課長は「犯罪を立証するための重要な資料であることをかんがみると誠に遺憾。今後指導教養を徹底したい。誤廃棄による公判上の問題は検察官と協議し、対応している」と述べた。警視庁は金高雅仁刑事部長名で関係部署に証拠品の適正管理に関する緊急通達を行う。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070209/eve_____sya_____014.shtml