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2007年02月09日(金) 00時00分

内灘町もネットで公売 差し押さえ品3点 県内3例目 日本画など 高値換金目指す インターネット公売される差し押さえ品の日本画(右)と木工芸品=内灘町役場で 中日新聞

 内灘町は、町税滞納者から差し押さえた絵画や木工芸品など三点をインターネット上で初めて公売することにし、八日からヤフージャパンのネットオークションで参加受け付けを始めた。滞納金の確保や抑止効果などを目的に数年前から全国で採用する自治体が増え、県内では金沢、加賀市に続き三例目。 (網信明)

 内灘町ではこれまで、町税や公共料金の滞納者に対しては土地や建物など換金が容易な不動産を中心に差し押さえてきた。滞納金回収率をさらに上げるため、差し押さえ対象を美術品や装飾品類などにも拡大。多数の入札参加者が見込めるネット公売に出品することで、より高値での換金を目指すことにした。

 公売品の絵画は、日本画家の奥村厚一さん(一九〇四−七四年)が六六年に描いた「潮音」。日本海の冬の漁村風景を描いた100号の大作。衝立(ついたて)はカリンの扇形の根にクジャクを彫刻し縦二メートル、横三メートルの大きさ。指輪には宝石が埋め込まれている。専門家の鑑定で決めた最低価格は、絵が三十万円、衝立が五十万円、指輪が七千円。

 参加希望者は二十八日午後五時までにネット上で申し込みをし、保証金として最低入札価格の10%も納付。現物は十四日午前十−午後三時まで町役場で公開する。実際の入札は三月七日午後一時から同九日午後一時までとし、落札者は同十六日午後二時半までに残金を支払う。問い合わせは町税務課=電話076(286)6706=へ。


http://www.chunichi.co.jp/00/ikw/20070209/lcl_____ikw_____003.shtml