記事登録
2007年02月09日(金) 22時17分

具体内容開示せず 「あるある」問題で第2回外部調査委朝日新聞

 フジテレビ系で放送された生活情報番組「発掘!あるある大事典2」のデータ捏造(ねつぞう)問題で、番組を制作した関西テレビ(大阪市)の社外有識者で構成された調査委員会(委員長、熊崎勝彦・元東京地検特捜部長)は9日、2回目の会合を東京都内で開いた。

 事務局の関西テレビなどによると、社外の弁護士ら十数人で構成する小委員会から詳細な調査状況の報告があったというが、会議は非公開で、調査内容や委員間の議論など、具体的な内容は一切、明らかにされなかった。

 調査委後、事務局役の関西テレビが約30分間の説明会を開き、「約2時間の会議では、各委員の活発な意見交換があった」と話した。それ以外は「会議の内容は非開示と調査委内で合意されている。会議の雰囲気だけしかお話しできない」などと繰り返した。

 7日に総務省に提出した社内調査の報告書についても、引き続き公開しない方針を示した。理由について関テレは「あくまで中間的な報告で、総務省からも不十分と承っている。大きな影響を与えている案件だけに、しかるべき内容で皆さまにお知らせすべきだと考えている」としている。

 視聴者に対する説明責任を果たしていないのではとの質問には、「最初の会見で捏造をご報告した。その翌日に休止した番組(の放送時間)でおわびと捏造の内容を放送したが、これを『訂正放送』と考えている」と返答した。

http://www.asahi.com/national/update/0209/TKY200702090381.html