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2007年02月09日(金) 22時18分

ミサワ九州、社長ら粉飾関与を認める 7役員の引責辞任朝日新聞

 ミサワホームホールディングス(HD)は9日、子会社ミサワホーム九州の粉飾決算問題について、田代久幸社長らミサワ九州の現職幹部が「出先の支店長主導の粉飾を黙認していた」とする調査結果を発表し、粉飾への関与を事実上認めた。発覚当初、「子会社経営陣の直接関与はない」と釈明していたが、その後、弁護士ら第三者による委員会の追及に田代社長らが黙認を認めたという。

 同社は同時に、19日付でミサワ九州の全取締役・執行役員計7人(1月就任のHD出身者2人を除く)の引責辞任と5支店長の降格処分を発表した。親会社のHDは「関与はなかった」として水谷和生社長ら一部役員の報酬自主返上(10%、3カ月)にとどめる。

 弁護士らは昨年12月の問題発覚後、ミサワ九州の役員や偽装に関与した社員を聴取。00年度下期に始まった未完成物件を前倒し計上して売上高を水増しする不適正な会計処理について「ミサワ九州の役員らの直接の指示は認められないものの、役員の中には支店長経験者がおり、うすうす気づいていた」と認定した。

http://www.asahi.com/business/update/0209/157.html