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2007年02月09日(金) 11時13分

「責任触れてない」関西テレビ報告を総務相が批判読売新聞

 菅総務相は9日、閣議後の記者会見で、フジテレビ系の情報番組「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)問題で関西テレビが総務省に提出した報告書について、責任を孫請け会社に転嫁している内容を厳しく批判した。

 菅総務相は「経営全体の責任が全く書かれていない。孫請け会社が(捏造を)すべてやったことになっており、子会社や関西テレビ全体のチェック体制の責任に触れられていない」と述べた。

 さらに「事実をねじ曲げたか否かという、放送法上の観点からの検証が十分ではない。再発防止も具体的なものがなかった」と指摘したうえで、関西テレビに求める再報告の期限を月内とする方針を明らかにした。

 菅総務相は、関西テレビの報告書について、直接の問題となった1月7日放送分の「納豆のダイエット効果」以外に、報道などで捏造の疑いが指摘された他の8本についても、調査は十分ではないとの認識も示した。

 8日に全容が判明した関西テレビの報告書は、「納豆のダイエット効果」の制作に捏造があったことを認めた上で、番組の孫請け制作会社「アジト」の担当者が捏造し、関西テレビと、下請け制作会社の日本テレワークは見抜けなかったとしている。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070209i304.htm