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2007年02月08日(木) 00時00分

霊感商法で支社従業員6人逮捕 名古屋の印鑑会社 中日新聞

 名古屋市の印鑑販売会社「新日本福寿」の元社員が在職当時、高額な印鑑を売りつける霊感商法をしていたとされる事件で、福岡県警生活経済課は7日、特定商取引法違反(威迫など)の疑いで、元同社福岡支社九州地区本部長石川和吉容疑者(59)=福岡市=ら元同社社員の6人を逮捕した。

 同課によると、石川容疑者らは2人1組で高齢者宅を訪問し、祈祷(きとう)師役の1人が姓名判断などで客の不安をあおり1本10万−50万円で印鑑を販売。2004年4月から約2年半で計約2億8000万円を売り上げていた。同社は社員に姓名判断の教育を受けさせていたといい、県警は会社ぐるみの犯行の可能性もあるとみている。

 調べでは、6人は05年10月−06年9月、3組に分かれて佐賀県の無職の女性(76)ら3人の自宅に上がり込んで「息子さんは字画が悪い。大病する」「家相が悪く、家族に不幸が続く」などと繰り返し、「印鑑を作れば何もかも良くなる」と印鑑の売買契約をしつこく迫った疑い。被害者3人はそれぞれ印鑑1−3本を購入していた。

 6人のうち4人は容疑を認め、2人は「大病する」と言った記憶はない、などと一部否認しているという。

 県警は06年11月、同社本社や福岡、北九州支社などを家宅捜索し裏付け捜査を続けていた。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070208/mng_____sya_____014.shtml