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2007年02月08日(木) 00時00分

携帯電話、児童の所持倍増 県教委調査 東京新聞

 県教育委員会がまとめた子どもの携帯電話利用の実態調査で、所持の低年齢化や、使用頻度の高さが浮かび上がった。有害な情報もあふれるインターネットへの接続にも利用されており、適切な使い方の指導が求められている。

 調査は昨年十月に実施。小学校八校の五・六年生(四百六十八人)中学十校(九百六十三人)高校十二校(千二百四十五人)で集計した。自分の携帯を持っている児童・生徒は、小学生で10・0%。二〇〇四年度調査の5・2%と比べて倍増した。持つ理由は「安全安心のため親が持たせている」が二割強いた。

 中学生は24・3%(4・3ポイント減)、高校生は97・0%(1・1ポイント増)が所持しており、高校入学を機に、保護者が買い与えるケースが多いとみられる。

 携帯所持者のうち携帯からのメール送信は中高生の一割で、一日五十件を上回った。メールをする時間(複数回答)は、自宅にいるときが大半だが、高校生は「学校での休み時間」が43・8%。「授業中」も17・1%いた。

 顔見知りではないが、メールを交わす友だち“メル友”について「いる」は小学生11・6%、中学生30・4%、高校生43・1%。うち中学生で二割強、高校生で三割強が、実際に「会ったことがある」と答えた。

 ネット接続は、一日三十分以下が大半だが、高校生では二時間以上も一割いた。接続先(複数回答)は「着メロ・着うたサイト」や「壁紙・ゲームの配信サイト」が目立つが、ひぼう中傷が社会問題化している「掲示板・チャット」も31・5%に上り、「出会い系サイト」も1・8%いた。

 県教委教学指導課は調査結果を踏まえ、各校に対応を求める通知を出した。保護者に働き掛け、子どもとの間で使い道や使用時間のルールを作ることも提唱している。

 (太田鉄弥)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/ngn/20070208/lcl_____ngn_____000.shtml