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2007年02月08日(木) 00時00分

【広域】 薬物事犯 多様化顕著に 昨年1年間 県警まとめ 中日新聞

 県警組織犯罪対策課は、昨年1年間の薬物事犯の取り締まり状況をまとめた。覚せい剤の押収量が1985年以降で最多となり、コカインやMDMAなども押収。来日外国人の摘発も目立ち、薬物事犯の多様化傾向が顕著となった。

 県警が昨年、薬物の使用や密売などで逮捕、取り調べたのは136人。摘発者の53・7%にあたる73人が再犯で「1度だけが命取り」といわれる覚せい剤の恐ろしさがあらためて浮き彫りになった。

 摘発者の内訳では、外国人が27人と前年比11人の大幅増。イラン人密売人のほか、ブラジル人の使用者らが逮捕された。密売人の1人は「日本人より外国人の方が安心して売りさばける」と供述したという。

 覚せい剤の押収量は251グラム。6月には愛知県江南市のイラン人密売人から約200グラムを押収した。

 乾燥大麻と大麻樹脂の押収量は減った一方で、コカインやMDMAが増加した。同課は「引き続き取り締まりを強化し、薬物の多様化傾向に歯止めをかけたい」としている。

 (藤川大樹)


http://www.chunichi.co.jp/00/sga/20070208/lcl_____sga_____005.shtml