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2007年02月08日(木) 00時00分

TBS情報番組が論文無断使用で謝罪朝日新聞

 3日放送のTBS系健康情報番組「人間!これでいいのだ」が、論文を研究者に無断で使用していたことが7日、明らかになった。8日発売の週刊新潮が「TBSにも『ねつ造番組』!」と報じた。

 番組は「聞くと頭がよくなる音」と題して、ハイパーソニック(高周波音)を聞き、脳からα波を出すと、集中力や記憶力が高まると紹介した。ところが、制作過程で強引な手法があった。昨年10月、仮説の証明のために「高周波が脳に与える影響」の論文を書いた千葉工大研究者に、出演か研究内容の紹介を依頼したが、「集中力や記憶力に対する研究は含まれていない」と、断られた。それでも、論文掲載誌に承諾を得て、研究者には知らせぬまま放送した。

 同局広報部はこの日、書面で見解を発表した。研究者の了解を得ずに論文を放送したことについて謝罪。「仮説の紹介にあたって断定表現するなど、表現上行き過ぎた点があり、誤解を与えたとしたらおわびいたします」とコメントした。同局では昨年5月の「白インゲン豆ダイエット放送による嘔吐(おうと)・下痢騒動」以来、制作考査室を設置。放送前の番組チェック体制を敷いている。「論文や発言をねじ曲げて紹介したり、データのねつ造などの行為は一切ありません」と強調した。

http://www.asahi.com/culture/tv_radio/NIK200702080019.html