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2007年02月08日(木) 14時52分

なりすまし詐欺事件、同学年だった養護学級の男性狙う読売新聞

 知的障害者の住民票や原付きバイクの運転免許証が不正に取得されるなどしていた詐欺事件で、犯行グループは、なりすましの対象として、メンバーが小中学校で同学年だった男性を狙っていたことが8日、神奈川県警の調べで分かった。

 逮捕された2人は調べに対し、「情報が得やすいし、年が近いのでばれにくいと思った」と供述している。

 調べによると、詐欺容疑などで逮捕された横浜市旭区白根町、配管工星信寛被告(36)(逮捕監禁罪などで起訴)らは、住民票や免許証の名義を無断で使う相手として、仲間で横浜市に住む自動車販売業の男(36)(同)の小中学校時代に同学年で、養護学級などに在籍していた男性に目をつけた。名前や住所は分かっているため、男性宅に行き、表札などから改めて氏名や居住していることなどを確認していた。

 さらに郵便物をポストから取り出し、生年月日を割り出していた。このほか、電話帳などから探した障害者通所作業所で待ち伏せし、帰宅する障害者を尾行。自宅の郵便物などから個人情報を得るなどして、狙う相手をリストアップしていたという。

 グループは、障害者の情報を割り出す役と、情報をもとに住民票や免許証を取得する役に分かれ、犯行を繰り返していたことも判明。県警は、割り出し役とみられる自動車販売業の男についても、近く詐欺容疑などで再逮捕する。

 星被告とメンバーの会社員鮫島剛被告(36)、自動車販売業の男の3人は昨年8月、横浜市の男性会社員(26)を車で連れ去り、神奈川県清川村の山中の木に縛り付けたとして、逮捕監禁などの疑いで逮捕、起訴された。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070208i106.htm