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2007年02月08日(木) 21時07分

カーナビ地図、携帯電話で自動更新 トヨタが開発朝日新聞

 トヨタ自動車は8日、携帯電話のデータ通信などを活用して、カーナビの地図情報を道路別に更新できる技術を開発したと発表した。今春発売予定の新型の純正カーナビから、情報サービス「ジーブック」の機能に追加する。自動車各社は情報通信サービスを活用したユーザーの囲い込みに力を入れており、トヨタはこの自動更新サービスをてこに会員拡大にはずみをつけたい考えだ。

 現在、カーナビの地図を更新しようとすると、利用者は販売店に出向くなどしてデータを書き換える必要があるが、その手間が省ける。高速道路や有料道路なら開通から1週間後、一般道路もトヨタ側が確認でき次第、情報が更新される。

 新技術は、更新情報の地域をあらかじめ登録した自宅周辺の80キロ四方、ルート検索した場合は目的地周辺の10キロ四方に限定。さらに地図データすべてではなく、既存の道路までの新しい部分に限って更新することで通信費用や時間を抑える。利用料金は今後詰める。

 通信情報サービスをめぐっては、ホンダの「インターナビ」が46万人(昨年末現在)、日産自動車の「カーウイングス」が25万人(同)の会員がいる。一方、トヨタの「ジーブック」は36万人(昨年10月末現在)で、今年3月末には60万人を目標にしている。

http://www.asahi.com/business/update/0208/162.html