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2007年02月08日(木) 20時51分

「八百長」報道で講談社など提訴へ 相撲協会朝日新聞

 横綱朝青龍が昨年11月の九州場所で全勝優勝した際に「八百長をした」などと週刊現代が報じた問題で、日本相撲協会は8日、東京・国技館で理事会を開き、相撲協会と実名報道された現役力士17人が、発行元の講談社、発行人、週刊現代と記事を書いたノンフィクションライターを相手に、損害賠償請求と謝罪広告の掲載を求める民事訴訟を起こすことを決めた。

 週刊現代は記事の中で、真剣勝負は4番であとの11番は八百長、と指摘。計3週にわたり、角界の八百長やその疑惑を報道した。相撲協会は顧問弁護士同席の上で、朝青龍を含む16人の現役力士と朝青龍の師匠である高砂親方(元大関朝潮)から事情を聴いた。力士には師匠を通じて法的手段を行う場合の委任状を渡し、同意を得ていた。事情聴取はしていないが、しこ名の出た把瑠都も原告に加える。

 協会の顧問弁護士伊佐次啓二氏はこの日、「こういう報道は何年に1回か必ず起こる。相手にしないという選択肢もあったが、今後よりエスカレートするかも知れないので法的手段に訴えることにした」と話した。

http://www.asahi.com/national/update/0208/TKY200702080329.html